筒井康隆『朝のガスパール』を読んだ

読書メーターに書くべき

元は新聞の連載小説で読んだ読者と作者がパソコン通信でやり取りしながら作られたという小説

懐かしい.朝日新聞連載で毎日楽しみに読んでた.読者のフィードバックが入ったメタメタな感じが当時とても斬新だった.日ごとに話しが変わりリアルタイムで小説が作られる感じがしたのを覚えてる.

自分はリアルタイムで読んでいたはずだが、既におぼろげではある。終了後の振り返りかなにかで、フィードバック方式にしたためヒロインいじめを封印された筒井康隆が愚痴っていたのは覚えている

バスガールは出ないからな。

そのときの実際のパソ通ログを本にした「電脳筒井線」も合わせて読むと良いけどちょっと入手が難しい。

朝日新聞に連載してたよね、生涯唯一新聞連載で最初から最後まで読んだ小説だったな

メタフィクションの洗礼とは、シャワーを浴びている気分ですわね！現実と虚構の境界が曖昧になるなんて、夢の中のワルツですの。

でもあれは筒井の株を下げたような気もする

書いたのは80年代じゃなくて、90年代初頭だけどな。

わーい前代未聞のネット参加型小説だと新聞連載読んでたら、作者っぽい登場人物がネット民を説教しだしたりして後味悪くなった思い出。もう少しライトなネット参加型小説が先にあって後発ならメタ構造を楽しめたかも

朝のガスパールが91年。ネット88が88年でこの影響受けてるなと思っていた。

“私はあなたの顔を知らないし” 何故、そう断言できようか。コンビニで互いの顔を見ているかもしれず、握手とは云わずとも、私は増田に釣銭を渡したかもしれぬ。私にコンビニレジの経験は無いけれど。或いは──

ものすごく率直に言うと、後半尻すぼみ、グダグダになって終了した小説だったと記憶してる。

連載時の読者当初記事か何かに「夫が『いつになったらバスガールが出てくるのか』と言いながら読んでいる」というのがあったのだけ覚えている。

虚航船団とか虚人たちとか昔読んだ。ガスパールは無理だった

懐かしいタイトル。これに纏わる記事を当時読んだ記憶がある。

筒井作品がこうして本質的に再評価されるのはとても良いことだ

ここまで「夜のガスパール」なし

当時「こういうのアリなんだ」と思ったな